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2011年7月

2011年7月31日 (日)

フォトジェミックのつくりかた?

どうも、第7回MMD杯が開幕し、ようやっと一息入れているSimacherPです。用意していた動画のあまりの伸びの悪さに驚愕し、今朝思い立って突貫工事でもう一本作ってしまいました。ネタはもともと考えてあったものですが、時間的な要因でアップロードは半分、諦めていたところです。まあ、予選は45秒以内にまとめればいいからこんなことも出来ますが、これがフルレングスの作品だったら絶対に無理だったでしょうな。上がもともと用意していたタマ、下が今朝製作したものです。8月5日までマイリス投票期間です。皆さん、応援宜しくお願いします(MMD杯のなんたるやについては前回記事を参照)!

さて、今回は今朝用意されたほうの動画について、ちょいと書きたいと思います (でなきゃF1GPレビューで紙面が埋まる)。ご覧になればわかるかと思いますが、要するに「写真の中にMMDを使ってミク(でなくてもいいけど、とにかく「誰か」)を配し、あたかもカメラでミクを写真に納めたかのような効果を与えた動画」です。界隈ではこのジャンルを「フォトジェミック」(英語で写真写りのいい物・者を「Photogenic」と形容しますが、それにミクをかけたものですね)と言います。これ以前にも何本かフォトジェミックの作品を投稿している(そして見事に埋もれている)私ですが、なぜフォトジェミックなのかというと答えは簡単。「動かすのが面倒だから」。MMDというのは、大体物凄い作品ばかりが目に付きますが、そういうものを製作するとなると、やれエフェクトだカメラだモーションだステージだ(全部サードパーティー製の配布品がありますが)と、大変な時間・労力を食うため、私のように時間・根性ともに根本から欠落している人間には難しいのです。実際、フォトジェミック用の静止画作成というのは案外、簡単なものでして(奥は深いけど)、作るだけならそれこそ1枚10分とかで出来てしまうものです。今回の動画をお手本として、とりあえずこのたぐいの作品がいかようにして作られるかを見ていきましょう。

まず材料の用意。もちろんMMD本体は必須です。私のようにグラボがクソなPCだと、最新版(DirextX9版)で動作不良を起こすことがあるので、マルチモデル版(Ver.5.24。件のウェブページ「1.2」のところにあります)で作ったほうがいいでしょう。モデルについては、もう本当に何でもかまいません。それこそガンダムとかでも構いません。VPVP Wikiにおいて、いろいろなモデルのダウンロードが可能ですが、中でも「Lat式ミク」と「七葉1052式系列」が、写真との親和性が高いようです。そして、あったら便利なのが画像編集ソフト。フォトショップとかGIMPとかに類する物ですが、私はこれを愛用しています。

さて、一通りそろったところで背景写真のお話。これも別にどこだって構いません。近所を歩き回ってバシャバシャ撮ってくるもよし、遠出していい眺めを納めてくるもよし、です。私みたいにグランツーリスモ5の世界で撮影しまくっているのはいないでしょうが(笑。マレーシアでは外が暑くて、クルマが無いとなかなか自由に歩き回れないので、仕方なくGTでとっているわけです。でもGTだって、5はフォトトラベルの背景まで作りこまれているので問題ないと思いますがね。撮影時のアスペクト比は、4:3なり16:9で(動画出力できる数値で)すべて統一します(縦写真なら4:3のほうが幅を持たせられそうですが、私はやったことがありません)。あとでMMDから出力する際に縮小するので、画質は多少、悪くても大丈夫ですが、写真のセンスはあったほうがいいでしょう。でないと「ただの記念写真」と化して終わってしまう可能性があります。GT5ですと、ルツェルン、アールヴァイラー城門/小道、ハンガー7あたりがいい背景になるでしょう。或いは東京R246などのように、市街地コースに出て行って撮ってくる手もあります。例えばこの写真。1920:1080サイズの16:9で、東京ルート246・3コーナーを過ぎた辺りで撮影したものです。Tokyo_r246_1 ここにミク(被写体)を重ねるため、あえてFストップを下げてぼかしています。実際の人物写真でも、ピントは人物に合っていて背景はぼけているのですが、後処理で合成する場合、撮影の段階でこれを考えておかないと違和感たっぷりな出来上がりになっちまいます(自分も最初はやらかしてました)。車輌はARTA ガライヤ08、F=1.4、シャッター速度1/60です。

この写真を、MMDの作業エリア(真っ白い画面に座標軸が配されているとこ)にD&Dで読み込みます。その後モデルを読み込み、適当にポーズをとらせます(ここまで撮影前に考えておくと、ワークフロー的に非常に楽)。地面に影を落とす構図の場合、影の濃淡や方向はしっかり調整しておきましょう。これが結構時間を食うわけですがね・・・。その後、「表示」タブから「出力サイズ」を選択し、出てくる画像のサイズを決めます。ニコニコ動画の表示サイズより一段大きい640:480(16:9なら360)で十分ですが、アスペクト比が背景画像と同一であることと、背景画像より大きくしなければ、まあサイズは何でもいいでしょう。私は背景画像に合わせて1920:1080での出力です。ミクさんを配して出力したのが下の写真。

Gt15m

おおっと、ネクタイが透けてしまっていますが、これは撮りなおしでどうにかなるので気にしません。さて、このままでもまあいけることはいけます。ちゃんと「ミクを撮影したかのような写真」ですね。ところがどっこいそうもいかないのです。現実世界を撮った写真(GT5じゃなく)だと、特にローポリゴンな1052式シリーズなんかは完全に「浮いて」しまうので、編集ソフトでちゃっちゃっとどうにかしてやる必要が生じるわけです。この工程があるとないとでは写真の出来が違ってきますから。ちなみに、上の写真には「Current of the Times」というものっそい恥ずかしいタイトルが付いていたりしますが、私は製作前にポーズ・構成から出したい「空気」まで考えておくようにしています(主にGT5で撮影しながら考える)。上でもいいましたが、行き当たりばったりではなかなかいいものが出てきません(出てきたりもするけど)。

編集作業の目的というのは、要するに被写体(この場合ミクさん)を背景に「溶かし込む」「馴染ませる」といった目的があります。典雅Pのブログにおいて、フリーソフト「GIMP」を使用し、モデル・背景・影と別々に出力したものを合成して調整する方法が紹介されています(おそらく白陽さんと同じ方法)。が、、、面倒くさいので私は直接MMDから出力しています。ただ、編集工程において「どこをどういじるか」といったノウハウは先のブログ記事がとても参考になります。以下、PhotoCreator SE使用を前提としてお話を進めますが、ここに先ほどMMDから出力した画像を読み込んで、陰影・ハイライト(それぞれ「焼きこみ」「覆い焼き」で編集できます)・コントラストなどをちょこまかといじっていきます。もっとヴィヴィッドな効果が欲しい場合、色調やトーンカーブなどにも手を出しますが、ドツボにはまる可能性があるのであまりお勧めしません・・・笑。私も結構何度も、それで写真をぶち壊して泣いたことがあります。下が編集・加工後のもの(縮小してあります)。これは結構ドラスティックにいじってますが、そんなに大きくいじる必要はあまりないでしょう。

Blog3

私の中で「東京R246」というコースは、結構「陽射しの強い」印象を受けましたので、明度・彩度の低めな、抑えた印象の写真をハイライト化することによって、強い陽射しのような空気を出しています。思い思いの編集を加えて、納得のいくものが出来た時点で写真は完成です。私の場合、MMDで出力するまでを一括しておこない、編集はあとで何枚分か纏めて行います。

さて、普通ならこの時点で動画にしてアップロードですが、今回こんなソフトを入手しました。「Toycamera Standalone XP」、ずばり写真に昔懐かしホルガやLOMOのタッチを与えるソフトなのです。GT5は非常にリアルなゲームであり、ほぼ実写と遜色ないところまで来ているとは思いますが、それはあくまでクルマの話。背景はやはりところどころ細かいアラが目立ったりして、写真の仕上がりに悪影響を及ぼしたりもしていました。どういう風に影響するかというと、これは私の日本語力の範疇でお答えするのは大変、難しいのですが(笑)、これまでは、動画にする段階で編集ソフトにて水彩風エフェクト(ソフトフォーカスっぽくなる)をかけて、背景のEdgyな感じ(意味は辞書を引いてください)を消す方向で対処していました(参考動画)。これだと、もともと写真がもっていた微妙な空気感、雰囲気をも見えにくくしてしまい、どうしたものかと思案していた矢先の出会い。というわけで、「ロモグラフィー」(トイカメラの大御所?、ソ連LOMO社製LC-Aを使用した微妙な写真群、またそれらの微妙にユルい雰囲気をアートとして楽しむ行為)をテーマに全写真にこのソフトを使用してトイカメラ化したわけです。トイカメラの何たるやについては、ここでは割愛させていただきたく思いますので、各自ググるなりWikiるなりしてください(丸投げ・・・)。そして、適宜エフェクトをいじって出てきたのが下の写真。これが動画に使われているものです(サイズは縮小済み)。

Blog4

とまあここまでグダグダと書き連ねてきたわけですが、フォトジェミックを一種の「写真術」とすれば、やりかたなんてそれこそ挑戦者の数だけあるわけです。私がここに記した方法はあくまで一例にすぎません。「もっといい方法があるよ」とか「私はこうやってるけどね」などのアドバイス、意見、質問、詰問などあれば、遠慮なくコメントしていってください。出来る範囲で答えたいと思います。ちなみに、ニコニコ動画の「七葉1052式を愛する会」の静画UP板にて、たま~に投稿したりしているので、気が向いたら覗いていってくださいな。

・・・さて、明日はハンガリーGPだ。フェラーリはイギリス以来の上昇気流に見放されないよう鞭を入れていかないとね。

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