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2014年3月

2014年3月10日 (月)

第12回MMD杯総括

さて、1月18日の予選開始をもって開幕した第12回MMD杯ですが、投稿・投票期間を経て、さる3月3日、すべてのプログラムを消化しめでたく閉幕しました。今回、ぼくにとって第6回以来通算7回目となる参戦を果たしましたが、以前書いたとおり急用で2月中旬まで日本にいたため、動画の製作に多少なりとも制限の加わったコンディションでの参戦となりました。たまたま東京じゅうを歩きまわるような用事だったため、その合間々々にあちこちで撮ってきた写真でもって、ぼくがいつもGTでやっている実写合成の素材にしよう、と思い立ったわけです。



3月3日・日本時間21時の時点で、本選動画は2106再生・60コメント・117マイリストを達成しました。応援してくださった皆さん、ありがとうございました。

製作のバックグラウンド的なものですが、タイトルにあるとおり全部縦の写真で作っています。というのは、GTのフォトトラベルで素材を撮るときはだいたい横構図 (最近はそうでもないですが) で撮るのに、日本に行っていざカメラを構えてみると、無意識なのか何なのか、撮る写真が全部縦構図になっているんですね。これはこれでなかなか面白い、いっそ動画一本ぜんぶ縦向きにしてしまえばいいんじゃないか、と思っての製作です。この辺のお話は以前、日本に遊びに行ったときにご一緒したZebr@さんのブロマガ記事にもちょっと触れられています。…自分ではこんなこと言ってたなんてもう忘れてしまってるのですが、なるほどこれは以前からあった考え方ですね。簡単に言うと、東京の街は「地平線が見えない」ようになっている。たとえば一枚の写真の中で、奥行きを「前ボケ・ピント・後ろボケ」の三段階に分けて考えると、その三つの段階のすべてに縦方向の主線が複数入ってくるわけです。背景はたとえば電柱や高架、ビルディングだったり、前ボケなら手すりや柱、店の軒先など、そしてピントは大体の場合「人」に合わせますからこれも縦方向の伸びですね。ケランタンの田舎だと特に背景、後ろボケの部分に入る縦の主線がほとんど無いので、結果的に地平線を意識した作品になってくる (=横構図になる) わけです。ちなみにケランタンでいちばん高い建物は、電波塔のたぐいを除くと、ケランタン川の川べりに建っている15階建てのマンションです。

ただ実際の合成段階ではちょっとばかり苦労しました。それまでほとんど横構図のGT写真で遊んでいたぼくにとって、横の主線を意識しない構図に被写体をはめ込むのはほとんど初体験と言っていい状態で、「慣れる」までにそれなりの時間がかかりました。結果として何枚かボツカットがあります。一枚だけ、予選の動画にボツカットがそのまま入っていますが、予選動画を上げた段階では本当にあの数枚しか完成していなかったゆえです。言い訳というわけでは無いけれど、撮り歩きといっても用事がてらのことなので、時間を見つけて撮り溜めしておくというわけにはなかなかいかなかったもので…。日本から帰国したのが2月13日深夜で、翌14日早朝にKLに到着するスケジュールだったのですが、KLからコタバルまでの飛行機の待ち時間が4時間弱もあったので、本選動画は飛行場のコンセントにPCをつないで作っていました。MMD杯の動画を飛行場のベンチで作った (しかも長旅でグロッキーになりながら。長いフライトは本当に疲れる…) 作者はたぶんぼくだけです。

さて、ここまで苦労 (身から出た錆?) を重ねて作った動画ですが、応援してくれた方々には申し訳ないですがぼくとしては今回の結果にはたいへん不満です。あまり大きく外したという印象は無いし、ぼくとしてはこの動画で入賞とまではいかなくても、コンスタントに数百マイリスト (200~300ぐらい) は出せるという自信があったわけですから。117マイリストというのは、ぼくが杯に参戦しはじめて以来の個人最低記録です (ぼくがあらゆる意味で時空の彼方に葬りたいと思っている第6回ですら200ちょっとはあった)。データを見ながら書いてるわけでは無いのですが、体感的には前回から急に数字が稼げなくなった、という印象があります。参戦数がどんどん増えていって、個々の動画にあまり目が向けられなくなっていることの現れかもしれません。そういった激戦区の中で、なんとしてでもまずは再生数を稼がなきゃいけないわけです。ぼくみたいに地味な動画を作ってる製作者は辛いところですね。もちろん「数字だけがすべてではない」ということは重々承知の上で言いますが、入賞していない状態ではマイリス (スコア) 数というのは製作者にとっていわば一番見やすいメーターです。それがモチベーションとか、次もガンバルゾーとか、そういったなにかに直結してくるので、たとえ自分でどんなに「これはいい動画が出来た」と思えても、それに対するフィードバックが得られなければ、モチベーションは下がるばかりです。前回の杯で急に数字が取れなくなった時は「まあ調子のわるいときもあるだろう」ぐらいにしか思っていませんでしたが、二回連続でこんな状況では…。次回の杯の参戦予定はいまのところ未定です。ぼくにとって目に見えるフィードバックというのは結構、やる気に影響してくるものなんです。

さて、愚痴はこのぐらいにしてコメント返しといきましょう。
>海外からなのに日本だぞw
前述のとおり、今回ちょうど用事で日本にいました。日本人が普段見ている日本とは違った視点、というのを感じ取れたら幸いです。

>もしやgoogle猫が今年も!?
「Google猫」というのは、一時期ネット上で話題になったGoogleMap上に出てくる「二本足の猫」というヤツですね。あれを動画に仕込むのは、ぼくのアイデンティティといったら大げさだけど、なんというか描いた絵にサインをするような感覚ですな。あと「女の子がサックスを吹いてるシーン」も、なんとなく毎回入れてます。

>いつもながら音楽選びセンスいいなー
今回被写体がミクなので、ミク曲からセレクトしています。ちなみに動画内クレジットで音楽を「sano taido」氏のクレジットとしていますが、正しくは「xenosounds」です (動画説明文の部分は訂正済み)。この場を借りてお詫びします。

>最近のカメラだと縦構図にすること少なくなったから新鮮だな
そうでしょうか。最近のカメラ事情はあんまりよくわかってないので何とも言えませんが、たしかに縦の写真ってあまり見ない気がします。

>日本も結構きれいな国なんだな、ありがとうup主
そういっていただけると、ぼくとしても動画を作った甲斐があるというものです。やはりそこで普通に生活していると、なかなか見えてこないものってあると思うんですよ。

>海外の海外は日本ってことか・・・
その発想はなかった。なるほど確かにそうだよなあ…。

>GJ!せっかくだから住んでる所ので見たかった
住んでる所というとコタバルですね。コタバルの場合、写真うつりの良さそうなところは何箇所か知っているんですが、ケランタンはちょっとした移動にもわざわざ車を出さなきゃいけないようにできているので、なかなか不便というか…。連日外が40度なのでうかつに徒歩で移動も出来ません。

>美しかった、さあ次は動画での実写合成をw
ぼくはこのコメントをした方に心当たりが無いといえばウソになりますね。でも動画で合成するのは静止画の334倍の手間がかかるのでたぶんやりません。ネタも今のところ無いし…。

さて、上記の通り次回の参戦予定は未定ですが、もし参加するとしたらGT6を使ったものが遂に登場することになると思います。題材を何にするかもまだ考えてませんが…。個人的事情で今月末からにわかに忙しくなることが予想されるので、しばらく各方面の更新も途絶えるかもしれません。今回の杯もメタクソな結果に終ってしまいましたが、数々の応援、マイリス、コメント、どうもありがとうございました。

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